行田ロータリークラブ

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2007-2008年度 国際ロータリーテーマ

ロータリーは分かち合いの心
2007-08年度国際ロータリー会長
ウィルフリッド J .ウィルキンソン

 親愛なる朋友ロータリアンの皆様。

ロータリアンというのは、実に豊かな多様性に満ちた人々の集まりです。さまざまな国でさまざまな言語を話す私たちは、信仰も政治的見解も、ひいては哲学的な信念をも異にしています。120万人の会員の間に共通する一本の強力な糸が存在するとすれば、それは「分かち合い」と言う名の精神で出来た糸です。
ロータリアンは、広大な範囲の人道的、社会的問題に挑むプロジェクトを効果的に遂行するために、自らの時間や才能、専門知識、資金を分かち合っています。また、思いやりと熱意を分かち合い、恵まれない人々を助け、より良い世界を築こうという決意を分かち合っています。さらには、ロータリーを世界第一級の奉仕団体へと発展させた比類なき奉仕への情熱を分かちあっているのです。

 この基本的とも言える寛大な精神を2007-2008年度のテーマに反映したく、私は「ロータリーは分かち合いの心」というテーマを選びました。このテーマが、次年度、すべてのロータリアンにとって誇りの原点となり、また、私たちの活動の原動力となってくれることを願います。

 分かち合いと言うと、大勢による偉業を推進する事を連想されるかもしれませんが、それは同時に一個人による行為であり、個人的な選択でもあります。私たちの一人ひとりがどれだけの時間とエネルギーをロータリーに捧げるかを決めるわけですが、その決意がやがては、各クラブが地元や海外の地域社会とどれだけ分かち合う事が出来るかを決定づけるのです。ですから、私は皆さんにお願いしたいのです。どうか、これまで以上にロータリーと個人的にかかわり、奉仕プロジェクトと会員増強の両面から積極的に参加してください。

 私の呼びかける個人的な関与にはロータリー家族の皆さんからの参加も含まれていますが、この「ロータリー家族」は私が継続したいと望むもう一つの強調事項です。ロータリアンとその家族だけでなく、ロータオーアクター、インターアクター、青少年交換学生、ロータリアンの遺族の方々、そしてロータリーの目標と理念の推進に向けて私たちと共同で活動してくださる方々も皆、このファミリーの一員です。ロータリー家族が一体となれば、私たちは奉仕と親睦の理念を世代を超えて伝えながら、ロータリーのプログラムを世界中に広めていくことができるのです。

継続性はロータリーの成功には欠かせない要素ですから、保険、識字率向上、水保全が引き続き今年度の奉仕の焦点となります。これは、多くのクラブにとっては、地元や海外の地域社会において今後もプロジェクトで成果を上げていくことを意味します。一方、新しいプロジェクトの立ち上げを考えているクラブに私がお願いしたいのは、独自の創造性を駆使して、新しいアプローチを用いていただきたいということです。例えば、水の浄化、読み書きの教育、家々への安全なエネルギー源の供給などに、いかにして新技術を用いる事ができるかを検討してみてください。

そして、こういった画期的な解決策を、実り多いプロジェクトのアイデアを模索しているほかのロータリー・クラブと分かち合っていただきたいのです。2007-08年度の計画を立てる際に、もう一つクラブに奨励したいのは、国連ミレニアム開発目標、中でも特にサハラ砂漠以南のアフリカ諸国の「ミレニアム・ビレッジ」プロジェクトへの参加です。これらのビレッシは、ロータリー地域社会共同体(RCC)と同様、極貧状態にある地域社会が自助自立を目指すのを支援するボトムアップのアプローチ、つまりは下意上達の形を採っています。この重要な目標を支援するために、ロータリー地域社会共同体を通じて私たちが学び、蓄えた自助自立推進に関する知識を分かち合おうではありませんか。

2007-08年度のテーマには、二つの意味があります。一つは、ロータリーは分かちあうということ、もう一つは、私たち皆がロータリーを分かちあうということです。私がロータリアンになってから最初の30年間、ロータリーはたゆみない発展を遂げました。しかし、その間ただ一人として新会員を入会させてことのなかった私は、その発展に全く貢献していなかったのです。ロータリーの加盟クラブの数が減りはじめたときにはじめて、自分が心から大切に思ってきた組織はもはや放っておいてはひとりでに発展し続けることはできないのだと、突然、気づきました。自分が、そしてすべてのロータリーアンが、新会員を連れてくる責務を分かち合わなければならないのだと、そのとき理解したのです。そして私は始めてその責務を果たしました。


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